美的観点
以前そこに存在していた、古くて設備などが不十分ではあるが、安価な家賃の住宅を破壊することとなり、低収入の勤労者、若い世代、あるいは年金生活者などの高齢者の、支払い可能な住宅が減少してしまうという結果を引き起こしたというわけです。
美的観点からだけではなく、社会学的観点からも面的再開発に反対する人達が増加しています。
この批判の背景には、戦後ずっと続いてきた近代化の波に対する反動として、反技術主義的傾向、あるいは過去のものに対して憧れるノスタルジーの流れというようなものが存在しています。
住宅問題との関連からみれば、若い人達の要求する新規住宅の建設も、安い家賃のものである限りの主張であって、それが実現できない場合には、既存の住宅は破壊せずにデスクトップ仮想化して、借家住宅として機能させることを要求しています。