デザインの話 その7

心地良いBGMに自発的に耳を傾ける分には一向に構わないのですが、一方的に押しつけられるのにはまいってしまいます。

デパートへ行ってもエレベーターの中までBGMが流れ、一息吐こうとコーヒーショップに行っても、食事に行っても……いやはや、どこに行っても音がついてきます。

それらの音はほとんどの人々にとって関心のない存在のように見えるのに、目一杯流れているのはいったい何のためなのでしょう。

一種のサービスのつもりなのでしょうか。

流れているBGMを目的に、特定の商業空間とか飲食空間へ行く人々は少数だろうから、それらの音は妙な習慣としてただ流れているとしか言いようがないのです。

美的観点

以前そこに存在していた、古くて設備などが不十分ではあるが、安価な家賃の住宅を破壊することとなり、低収入の勤労者、若い世代、あるいは年金生活者などの高齢者の、支払い可能な住宅が減少してしまうという結果を引き起こしたというわけです。


美的観点からだけではなく、社会学的観点からも面的再開発に反対する人達が増加しています。


この批判の背景には、戦後ずっと続いてきた近代化の波に対する反動として、反技術主義的傾向、あるいは過去のものに対して憧れるノスタルジーの流れというようなものが存在しています。


住宅問題との関連からみれば、若い人達の要求する新規住宅の建設も、安い家賃のものである限りの主張であって、それが実現できない場合には、既存の住宅は破壊せずにデスクトップ仮想化して、借家住宅として機能させることを要求しています。

デザインの話 その6

新しい造形を表すには、以前の直線的・曲線的デザインという分け方は最早あまり適当な分け方とは言えないかもしれません。

直線と曲線が、平面と曲面が微妙に交差し、美しくやさしく人間味があふれ、それでいてシャープである、というようなデザインが生まれれば何とも素晴しい。

世界の大都市の中でも、とりわけ東京はあらゆる音が溢れている都市です。

どこに居ても、様々な人工的な音が流れて来ます。

車の音、電車の音、ビルが発生させている音、人々の騒めき等々。

これらから逃げようとすると、今度はBGMがどこまでも迫いかけて来ます。

デザインの話 その5

イタリアの直線的デザインとは、基本的には幾何形態の組み合わせ、つまり様々な倍率の立方体や直方体や円錐や円筒や球の組み合わせとも言えるのですが、それぞれの接線には必ず微妙な丸みがつけられていて、非常におだやかな雰囲気をかもし出しています。

よって、直線的でありながら決してアグレッシブではなく、また無機的形態とも有機的形態とも言えない独特の形態であり、常に個々のデザイナー達の力強い造形性によって支配されていると言えます。

メカニックの入った機器にも丸味のある温かい顔を求めるようになった昨今、まずはイタリア的直線的デザインに見習うものが大きいのですが、その後はどの方向に進めばよいのでしょうか。

ちょっと小難しいはなし

環境保全を経済成長の制約要因とみなし、その制約を技術によるブレイクスルーで突破しようという、技術的な突破という立場があります。

通産省などが地球再生計画などといっているもので、100年の間に超電導とか人工光合成を使った炭酸ガスの固定化とか、そういうブレークスルー技術を開発して、経済にとっての環境の制約を取り除こうという立場です。

たとえば、原子力もこの立場になると思います。

あともう一つ、これは我々の立場ですが、社会経済構造を環境に適したものにしていくという、いわゆるリストラクチャリングといいますか、あるいはオールターナティブな社会経済構造といいますか、そういうものを目指す立場です。

社会経済構造といっても、いろいろな側面があると思います。

そう、リサイクルトナーもいろいろです。

取り入れてみたいな。

デザインの話 その4

一方で、そのことから運動性をもたない機器が直線的デザインに傾いていくのも、ごく当然の結果であったように思われます。

機能主義が優先され、"明快でシンプルで、そして直線的であること"はIDデザインにおける基本的要素であるという考えが随分と長い間続いていると言えるでしょう。

美しく、明快な幾何形態をもつデザインとして世に出た直線的デザインのはしりとして、1960年代初期のマリオ・ベリー二によるオリベッティのエンコーダー「CMC7」が挙げられます。

イタリア経済の"黄金の60年代"はイタリアのIDデザインにおける黄金時代をもたらし、その後の世界のデザインの流れを決定づける重要な役割を果たしたのです。

デザインの話 その3

直線と曲線の問題も、初めてテクノロジーと関連して考えられるようになったわけです。

例えば、1930年代の空気力学がIDデザインに及ぼした影響には、はかりしれないものがあります。

飛行機や車体の流線形態は、あらためて生物界の有機的形態とデザインとの関連の重要性を想い起こさせ、現代のルイジ・コラー二のバイオ・デザインを生み出すもとともなっています。

デザインの話 その2

一口にID製品のデザインを直線的、曲線的というのはなかなか厄介なことですが、欧米においてはデザインの様式はアートと重なり、その直線的、曲線的様式がそのままデザインにも大きな影響を及ぼしていると言えます。

"アート・アンド・クラフト運動、アール・ヌーヴォー、バウハウス運動、アール・デコ"といった流れは直線的デザインから曲線的デザインへ、曲線的デザインから直線的デザインへと、大きなうねりをもったデザイン活動の流れでもあった。

そしてバウハウス以後、形態の研究はむろんのこと、何よりも重要視されたのが素材と技術の開発研究であり、それが最終的にはアートとテクノロジーの分裂をもたらすきっかけになったと考えられます。

しかし、逆にその時から真の意味でのIDデザインが始まったとも言えるのです。

デザインの話 その1

IDデザインの造形における基本的要素も複雑に組み合わされた直線と曲線であると言えます。

これを制作していく立場から考えると、もちろんID製品は立体であるから、ある程度三次元的姿を予測しながら仕事を進めるわけですが、あらかじめ計算された直線と曲線の組み合わせからも、時には思いもよらないヴォリュームや陰影が生まれることがあります。

またカラーや素材によって、図面上の直線が曲線に見えたり、曲線が直線に見えたりすることもある。

よって、反対にその効果をねらって、あらゆる要素を考慮に入れながら、直線的デザイン、曲線的デザインを創り出していくことも当然可能なことです。

おすすめの場所 11

幕末の尊攘・討幕運動の志士として歴史に残る名将、高杉晋作一〇〇年祭を記念して、晋作の号「東行」をもって建てられた。

高杉晋作着用の具足や直垂などの遺品・関係資料、明治維新そのほかの関係資料など二〇〇点、関係文書八〇〇点余を収蔵する。

館外資料も多く、高杉晋作の側室・梅処尼が居住した東行庵のほか、東行墓、福田公明の墓、奇兵隊の墓、伊藤博文の手になる顕彰碑などある。

周辺「萩史料館」「松陰遺繰罐、など維新関係の記念館が多い。

~山口県下関市吉田町~

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